ホーム » 発毛治療 » 発毛最新治療について

発毛最新治療について

現在、日本人の5人に1人は薄毛に悩まされており、しかも食生活の欧米化や極度のストレス社会・身体を動かす仕事の減少と仕事の忙しさからの運動不足、といった現代の状況から更にその割合は増加傾向にあります。そんな状況のため薄毛に対する研究は多くの機関が行なっており、熱い分野です。

医師

お店に行けば育毛剤や発毛剤など薄毛にアプローチするためのさまざまな商品があるでしょう。AGAのための治療院もあります。更にお金を掛ければ植毛なども行なうことができるものの、完全に死んでしまった毛根までは復活させることはできず、一度はげてしまえば改善は不可能と言われていました。
確かに、育毛剤を飲んだり塗ったりしている間は効果があってもそれをやめれば再び薄毛が進行していってしまうため完全に治ったとは言い切れません。それに植毛も、人工の毛であれば一生ものではありませんし、自毛を使用する場合にも健康な毛包を薄毛部分に移植するため薄毛が進行して健康な毛包が少なくなっていればその技術を使うことができないのです。

 

しかし、現在、化粧品メーカーとしても有名な資生堂が細胞加工培養センター・SPECというのを兵庫県に開設し、カナダのバイオベンチャー企業であるレプリセルライフサイエンス社と提携することで、研究開発を進め、クローン技術により死んでしまった毛根を復活させる毛髪再生医療というのがすすめられています。毛球部毛根鞘細胞を採取して、その細胞を培養し増やしてから頭皮に戻すという移植技術です。自毛植毛と違ってたとえ少量の毛球部毛根鞘細胞であっても培養して増やすので広範囲の薄毛をカバーするのに十分な量をとることができるのです。レプリセルライフサイエンス社の技術を使って実現したこの技術は、すでに海外では治験が行われており、安全性や発毛効果について調べられている段階です。日本でこの技術が実用化するのは先の話とはいえ、多くの人が望んでいる毛髪再生医療・それほど遠い未来ではないでしょう。薄毛治療の場合、健康保険は効かず全額自費で負担しなければなりませんが、実用化したとすれば数十万円から200万円程度に、自毛植毛と同じくらいのお値段となるでしょう。ただ、それだけのお金を払ってでも治療を受けたいと願っている方が多くいるでしょうし、一生涯ずっと育毛剤や発毛剤を購入して飲んだり塗布したりすることを思えばトータルで考えると決して高いとは言い切れないのです。自分自身の細胞を増やして移植するのですから、人工植毛などのように拒否反応が起こることもなく、発毛の確実性も高いでしょう。それに一度生えてくれば自身の元々の毛と同じように伸びて、同じように白くなっていくでしょうから仕上がりも自然です。特別なメンテナンスも必要なく一生涯自身の毛として利用できるのです。

医師

本来であれば人間の細胞は髪の毛であれば髪の毛・爪なら爪というように細胞が果たす役割というのはそれぞれに分かれているものですが、人間の身体のどの部位の細胞にも変化できるというips細胞というのが見つかり、医療分野での応用が期待されるようになりました。その技術が進めば、まったく毛根がないという人であっても、自分自身の細胞のどこか一部を使ってips細胞を取り出すことができれば植毛が可能となります。すでに慶応大の研究チームが、毛包という組織を部分的にとはいえ再生させることに成功しており、マウスによる実験も行なわれています。不可能と言われた毛髪再生医療が可能となるときは間近に迫っているのです。発毛の分野での最新治療は今までの歴史の中で特に飛躍的に伸びており、その動向が期待されているときなのです。